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あなたは優秀な我が家のCEOだ!

色々なお話 No Comments

撤退も相次いでいるフードデリバリーですが、
「menu」もサービス終了するようですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3d04d043c24fd4985b69f0aa5bb020a955a2952

コロナ禍で一気に広まったフードデリバリー。
2024年には市場規模が落ち込みましたが、
2025年(見込み値)では回復しているとはいえ、
一時期は群雄割拠を極めたこの市場ですが、
厳しい「生き残り」をかけた淘汰の波が押し寄せているようですね。

ニュースでこうした企業の撤退劇を目にするとき、
単なる「ビジネスの厳しさ」として受け止めるだけだと思いますが、

この「過熱した市場の淘汰劇」と
私たちが日常で直面する「部屋が片付かない」
「モノが溢れて捨てられない」という悩みは
構造が似ていると思います。

ビジネスの現場で企業が
生き残りをかけて実行している「損切り」や
「事業整理」のロジックは
そのまま個人の片付けや断捨離の現場に応用できる
強力な思考法なのではないかと思います。

コロナ禍において、フードデリバリー市場の需要は
一気に高まりました。
それに伴い、多くのプレイヤーが
一斉にこの市場に参入してきました。
しかし、サービスやアプリの選択肢が爆発的に増えすぎた結果、
消費者側も使い分けに負担を感じるようになり、
運営側も顧客獲得コストの高騰に耐えきれず、
結果として市場全体が
キャパシティオーバーに陥っているのではないかと思います。

私たちの部屋や住空間でも、同じ現象が起きています。
「安かったから」
「便利そうだと思ったから」
「SNSで見た」
と、明確な計画もなくモノを家の中に運び入れる行動は、
まさに市場への「過剰な参入」です。

人間がストレスなく管理・保持できるモノの量には
限界があります。
自分の管理キャパシティを超えてモノが増え続けると、
部屋という空間は「参入過多で飽和した市場」へと化します。

選択肢が増えすぎた部屋では、
・何かを探す手間
・選ぶ際の迷い、
・掃除のしにくさ
 etc…
といった膨大な「管理コスト」が発生し、
住環境としての機能が徐々に麻痺していくというわけです。

ビジネスにおいて、
赤字が続き収益の見込みが立たない事業に対し、
「これまで多額の投資をしたから」
「いつか奇跡的に黒字化するかもしれないから」と
撤退を先延ばしにし続ける企業は、やがて資金が底をつき倒産に至ります。
だからこそ優秀な経営者は、冷徹とも言える判断力で
「損切り(撤退)」を決断します。

ちょっと、自分の部屋を見回してみましょう。
何年も着ていない服、棚の奥で眠っている使わない家電、
健康グッズ・・・

「高かったから」「いつか使うかもしれないから」と
保持し続けてはいませんか?

この状況、ビジネスでいえば
「赤字事業をダラダラと放置し、無駄な維持費を払い続けている状態」と
いえるのではないでしょうか。

部屋の中にあるすべてのモノは、それが置かれているだけで
家賃やローンという「空間コスト(固定費)」を消費しています。
「いつか使うかも」という淡い期待を維持し続けるために支払う空間コストは、
そのモノを手放すときに感じる一時的な痛みや罪悪感よりも、
長期的にはるかに高くつくという事実から目を背けてはいけないのです。

といっても簡単にできないから、
高くつくと分かっていても空間コストを払い続けている場合もありますよね。

企業経営者も思い付きで撤退しているわけではありません。
KDDIはサービス終了の理由について、
「フードデリバリー市場を取り巻く競争環境の変化や
今後の事業見通しを総合的に検討した結果、
経営資源の最適配分の観点からサービスを終了する判断に至った」と
コメントしています。

まずは明確な撤退ルール(撤退ライン)を設けてみてはいかがでしょうか。
企業の撤退基準と同じく、感情を挟まない客観的なルールを設定。

・過去1年間、一度も稼働(使用)しなかったモノは撤退
・新しく1つ購入したら、既存の1つを必ず撤退
といったルールにて運用します。

でも、即決できない物が出てくると思います。
いや、出てくるからルールを運用できないから
あえて設定しないという方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

どうしても処分に迷うモノがある場合は「保留ボックス」へ移します。
ビジネスの世界でも「事業継続の検証期間(実証実験)」がありますよね。
同じように期間を設け、半年後に再度検証を行えばOK。
面倒だったら、使用しなければ自動的に撤退という判断をするのもOK。
(何年もそれなしで生きてこれたのに、
あと1か月後にそれが必要になることは、まずありえないので。)

企業が事業撤退を決断するのは、単なる敗北や失敗の承認ではありません。
自社に残された限られた資金や人件費という貴重なリソースを、
より成長が見込める領域や本業へ再配分するための「攻めの事業再編」です。

同じように、私たちが家の中にある不用品を手放すことも、
決して「失敗」や「無駄にしてしまったという罪悪感」を抱くべき行為ではありません。

増えすぎたモノを撤退させることは、自分の貴重な住空間と時間、
そして心の余裕を取り戻し、
本当に価値のある「お気に入り」だけに囲まれた快適な生活環境を作り出すための
「前向きなライフスタイルの再編(イノベーション)」なのです。

さあ、あなたは優秀な経営者です。
今日のあなたの部屋の「事業構造改革」を始めてみてはいかがでしょうか。

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