「ライフオーガナイズ」というのを
ご存知ですか?
アメリカ発祥の片付け方法、概念です。
自分自身の考えを整理し、
住居、生活、仕事などのすべてのコトやモノを
効果的に準備、計画、整えること。
自分にピッタリの片付け方を
探し出すことは難しいですよね。
だからこそ、様々な片付け方や
収納方法があるのだと思います。
ライフオーガナイズは、片付け方を
総合的に体系立てることによって、
合っている方法をその人自身が見つけ、
つくり出すお手伝いをするものです。
一般的には、片付け=収納と考えられていますよね?
収納グッズや便利グッズを使いこなして
どのように収納するかというのに
焦点が当たっています。
しかし、片付けたのはよいが、
すぐにリバウンドしてしまったり、
うわべだけのインテリア空間を整えても
心が満足していなければ、心地よい暮らしは手の中から
こぼれ落ちてしまいます。
モデルルームのような部屋に住むのが心地よいと
感じていないのにも関わらず、
見せる収納やテーブルの上に何もない部屋が
目指すべきところとなっては本末転倒ですよね。
ライフオーガナイズのプロセスは
思考の整理から始まります。
1.思考の整理
2.物を減らす
3.残した物の整理
4.維持する
2~4については、他の片付け方法と
共通する部分でもあると思います。
「捨てる」という行為ができないから、
困るんですよね。
ライフオーガナイズでは脳のタイプ別に分け、
物を減らすことをやりやすくしています。
まずは、現状はどうなっているのか、
部屋をどうしたいのかを具体的にイメージします。
イメージといってもボヤっとしたものではなく、
具体的に紙に書きだします。
書き出すことによって、今の状況をどの程度
俯瞰してみることができているのかが分かります。
モデルルームのようにしたいのか、そうではないのか、
ゴールを明確化していきます。
一時期「右脳派・左脳派」というのが流行りました。
それに則っているカタチですね。
(紹介しといてナンですが・・・
血液型で性格を分ける(血液型と掃除の話)のと同様に
右脳派だから・・・左脳派だから・・・という
単純な構造ではないという説もあります。
あくまでも、一説としてお楽しみください。)
では、どのタイプなのかチェックしていきましょう!
まずは、インプット脳。
両手の指を組んでみましょう。
組んだ時に親指が下にきた方の手はどちらでしょうか?
右手であれば、「右脳タイプ」
左手であれば、「左脳タイプ」
次はアウトプット脳。
腕を組んだときにお腹側の手(腕)はどちらでしょう?
右手であれば、「右脳タイプ」
左手であれば、「左脳タイプ」
左脳派は文字や数字の情報に強く、
情報収集能力や分析力が高いとされております。
右脳派は絵や音に対する感性が鋭く、
直感やイメージで物事をとらえるとされております。
片付けでは物を探すときにはインプット、
(インプットは情報を取り込むときに働く脳)
物を配置したり、元に戻したりするときにはアウトプット
(アウトプットは入ってきた情報を人に伝え、行動するときに働く脳)
とされております。
物を減らす作業の際に、
ライフオーガナイズでは
「いる」「いらない」で分けるのではなく、
「よく使う物」「あまり使わない物」「迷う物」「不用品」のように
4つに分けていきます。
4つのカテゴリー分けは自分自身で分類しやすいように
決めてOKですが、脳タイプによってやりやすい、
やりにくいがあるので、ライフオーガナイザーは
よく以下のように分けるようです。
左脳派(両方左が該当する方)
・毎日使用
・1か月に数回使用
・年に1回程度使用
・3年以上使っていない
右脳派(両方が右に該当する方)
・宝物
・お気に入り
・道具
・その他
混合タイプ
・使っていて気に入っている
・使っていないが、気に入っている
・使ってはいるが気に入ってはいない
・使っていないし気に入ってもいない
選別にかける時間は3秒。
それ以上時間がかかるようであれば、
「保留」に。
それを残したときにどんな暮らしになるのか
イメージしながら、選別しましょう。
どの方法でも共通していますが、
自分がどう暮らしたいのかを
想像することはとても大切ですね。
こちらも親の片付けと共通していますが、
物を選別するときには「手放す」と考えます。
迷ったときには保留にし、
見直しをする時間をつくり、メリット・デメリットを
考えていきます。
選別・分類によって物を減らすことができたら、
次は整理に入ります。
よく使う物は取り出しやすい位置へ。
以前の片付けの順番の話と共通しますが、
取り出しやすい範囲は床から
男性であれば80~140cm、
女性であれば70~130cmとされています。
どの人でも取り出しやすいゾーンは
60cm~125cm。
このゾーンには普段よく使う物を
収納しましょう。
収納するときに気を付けたいのが、
取り出すまでに3回までの行動で
取り出せるようにすること。
取り出すまでに行う行動が多いと、
必要な時は必要なため、ある程度
面倒でも、取り出します。
しかし、戻すためにはエネルギーが必要です。
いつか戻せばいいか・・・と安易に考え、
そこら辺に置く。
「そこら辺に置く」が増え続けると、
どこに置いたのか分からなくなる上、
「そこら辺」が乱雑になります。
なので、使用頻度と取り出しやすさを
鑑みて収納場所を考えましょう。
整理した後は、それで終了ではなく
維持できているか確認していきましょう。
勝手に位置を変え、取り出しやすいと思っていても
家族はそうは思っていないかもしれませんよ。
だからこそ、最初の「どうしたいのか」というのを
イメージし、話し合うのが大切なんですよね。
最初は合っていると考えたが、
本当に合っているのかと検証することも大切です。
ムリすることなく、維持できる環境を
つくっていきましょう!
なお、弊社は上記協会の会員、ライフオーガナイザーではございません。