親孝行のひとつとして、
一緒に片付けを提案いたしましたが、
成功のポイントは・・・
親と一緒に片付ける際のポイント
1. 大切に思っている、こだわっている物、執着がある物は後回し
2. 普段よく使っている所から
3. 貴重品等の保管場所の把握
4. 焦りは禁物
5. 不要品≠ゴミ
6. ゴールは親が決める
1. 大切に思っている、こだわっている物、執着がある物は後回し
前回の投稿と矛盾してしまいますが、
当時の話をしながらアルバムやプレゼントなどを
片付けるとどうしても時間がかかってしまいます。
時間がかかってもよいという方は
じっくりと片付けるとよいと思いますが、
大量の不用品(不要品ではないですよ。違いはこちら)が
ある方にとっては、ゆっくり・・・という訳には
行かないですよね。
また、執着があるものから手を付けると、
「あれもこれも捨てられない、もったいない」と
なりやすくなります。
そして、物が減っていない現実に、子ども世代は
「これも捨てないの?」「いらないでしょ!」・・・と
NGワード連発に。
片付けの順番と共通している点ですが、
壊れている物など不用品から手を付けると
キレイになった実感や、捨てたことによる
達成感を先に感じることができます。
ただ、執着があるモノの見極めは難しいですよね。
女性では衣類やバッグ、食器など、
男性ではカメラやオーディオ機器などの趣味の物かと
思われますが、性差よりも個人差の方が多いので
一概には言えません。
片付けを始める前に、
どうしても捨てられない物はあるか、
また、どこらへん(場所)が片付けに
時間がかかりそうかと聞いてみるのもいいと思います。
時間がかかりそうなところは
後回しにして(後回し過ぎると危険ですが・・・)、
処分できるところから片付けていきましょう。
明らかに不用品がたくさんある場合は、
まずは「処分できるもの」と「できないもの」の基準を
見極めていきましょう。
状態が悪い物(例えば、破れている服など)を捨ててよいか
尋ねてみましょう。
もし、それが「繕うから捨てない」というような答えだと
それ以上のものは捨てられない可能性が高いです。
勝手にいらないと判断し、処分すると、
後ほどトラブルになる可能性が高いので、
捨てる基準の見極めが大切です。
2. 普段よく使っている所から
片付けをスタートさせる場所ですが、
床に多くのものが置かれている場合には床からなど
危険性が高いところから片付けていきましょう。
また普段使う狭い場所、例えば玄関などから
スタートする手もあります。
様々な人が目にする場所だからこそ、
「きれいにされているんですね」という
一言がモチベーションにもつながりますよ。
他には使いづらいと感じている場所(キッチンなど)から
片付ける方法もあります。
カトラリーなどの引き出しを片付けたら、
取り出しがかなり楽になったと感じると
他もやってみようかなという気になりやすいですよ。
キレイになったら、きれいになったねーと
必ず褒めましょう!
大人になると褒められることが少なくなります。
褒めて、おだてて、やる気UP!
余談ですが・・・
褒める時に感嘆詞を先につけるといいですよ。
「おっ!きれいになったね」などのように。
この「おっ!!」が効くのです(笑)
3. 貴重品等の保管場所の把握
いざというときに、生活に必要な物の
保管場所も把握しておきましょう。
亡くなった後、通帳や貴金属の場所が
分からないという話をしばしば伺います。
弊社では一切ございませんが、
全て片付けて欲しいと依頼したら、
貴金属類もごっそりと持って行かれていたという
人としてあり得ないことをする企業も
残念ながらございます。
通帳や印鑑、年金手帳、診察券や保険証、
貴金属、権利書、証券証書、保健証書など
共有しておいた方がよいと思います。
なお、当たり前ですがいきなりお金関係のはNGですよ。
お盆や年末年始にさえ帰省していない、訪ねてこない人が
財産の話をしてはいけないことは言うまでもありませんが、
財産目的と思われては目的の片付けができなくなります。
一緒に片付けをしていく中で、さりげなく聞いていきましょう。
また、友人などの交友関係を把握している
子ども世代は少ないと思います。
住所録なども確認しておいた方が
のちのち助かりますよ。
4. 焦りは禁物
片付けを始めたら、一気に始めたいものですよね。
「ゆっくりではなく、一気にしましょう」と
謳っていたりしますが(このブログでも投稿しておりますが)、
これは自分の(若い世代の)片付けの話。
親世代の片付けは、子ども世代の片付け以上に
肉体的にも、精神面も疲れてしまいます。
迷っていたら、保留ボックスを作っておくのもOK。
(保留ボックスを作る時には
もう一度考える期日を決めたり、
何が入っているかわかるようにしましょう。
決して段ボールに入れたまま永遠に保留にならないように。)
お茶をしながら、休憩しながら、
親のペースに合わせて片付けていきましょう。
5. 不要品≠ゴミ
誰しも誰かの役に立っていると感じれば、
うれしいですよね。
高齢になれば、誰かの役に立っていると
感じることも少なくなってきます。
自分のためではなく、誰かのために何かを
とっている親世代も多いと思います。
(産まれてもいない、いない孫のためなどね。)
だからこそ、親世代はゴミとして捨てることが
難しいのです。
だから、NGワードに「捨てる」があるのですよ。
「これ使わないなら頂戴!」と譲ってもらうというのも
手ではあります。
使いすぎると、流石 親です。
こっそりと捨てているなとバレますよ(笑)
他にも、リサイクルショップへ持ち込むというのも
ありますよ。
買い取れないものだとしても、
すべて破棄ではなく、次の方に渡る場合もあります。
上手に活用していきましょう。
6. ゴールは親が決める
片付けを進めていくと、
もっともっと物をなくしたいと
欲がでてくる人もいます。
信じられないかもしれませんが、
片付けって癖になるんですよー
もっと片付けて欲しいと感じていても、
安全面が確保でき、親が片付けてよかったと感じたら、
片付けを一旦終了しましょう。